平成29年度ACTR
舞鶴地方史研究会では京都府立大学ACTRに参加しています。
地域貢献型特別研究(ACTR)は、京都府立大学が京都府内の地域振興や産業・文化の発展等に貢献することを目的として、地域とともにを実施する調査・研究です。
平成29年度も舞鶴地方史研究会では昨年に続き「丹後の海」をテーマに応募し、採択されました。
テーマ :「丹後の海」の歴史・文化に関する総合的研究
-丹後東部を中心に-
担当教授:藤本仁文 文学部歴史学科准教授
東昇 文学部歴史学科准教授他
予 定:市内井上家文書調査、多門院地区調査など古文
書調査や海とともに歩んできた舞鶴をテーマに
年度末にシンポジウムを計画しています。
今年度第1回調査7月14日(金)・15日(土)舞鶴市郷土資料館を拠点に東昇准教授と学生・舞鶴地方史研究会の合同調査
昨年度の成果:京都府立大学文化遺産叢書第12集
「「丹後の海」の歴史と文化」
(舞鶴市郷土資料館、舞鶴市東図書館、舞鶴市西図書館でご覧になれます。)
ACTR多門院調査報告会
◆『多門院歴史探訪ウォーク』と京都府立大による『多門院調査報告会』 11・23(木・祝)
2017年11月23日木曜日『多門院歴史探訪ウォーク』と京都府立大による『多門院調査報告会』と題し、多門院地区の散策と京都府立大ACTRの調査報告会を行いました。
午前中にじゃきりいわの会の新谷一幸氏の案内で多門院地域の4地区多門地区・荒倉地区・材木(ざいもく)地区・黒部(くろぶ)地区を散策しました。時折小雨の降るなかでしたが20人を超える方がご参加くださりました。山の神様の祠や興禅寺・天蔵神社など地元のならでわなところを案内していただきました。散策してみての感想ですが、山の神様の小さな祠まできれいにお掃除され、お供え物がされていて地域の方々が大切にされているのだなと感じました。
午後から京都府立大による多門院地区の調査報告会が行われました。
京都府立大学文学部歴史学科三回生有賀陽平さんが『「加佐郡多門院村水帳」からみる村の土地利用』と題し多門院村の土地利用について、同三回生廣瀬友佳さんが『明治初期多門院村の家族と縁組』と題し多門院村と他村との縁組などについて、同三回生疋田彩花さんが『明治期の「多門院村全図」と地名』と題し多門院村全図にある地名について、それぞれご報告いただきました。
最後に、京都府立大学文学部歴史学科准教授東昇先生が『多門院区有文書と明治期に山論』と題し明治期にあった山論についてご報告いただきました。
地域貢献型特別研究(ACTR)成果報告会in舞鶴
◆『海と共に生きる舞鶴-丹後の海再考-』
舞鶴地方史研究会では京都府立大学ACTRに参加しています。舞鶴市を中心に丹後東部地域の歴史・文化遺産を考えこの度その成果報告会が舞鶴市政記念館にて行われました。
7名の発表者が古代から現代までの舞鶴と海との関わりについて講演されました。
「古代の海と古代集落」 松本達也(舞鶴市文化振興課)
「丹後水軍と中世日本海流通」 廣瀬邦彦(京都府立東舞鶴高等学校・当会会員)
「由良水運の成立とその展開」 吉野健一(京都府立丹後郷土資料館)
「幕末~明治期における丹後中近海航路」 小室智子(舞鶴市郷土資料館・当会会員)
「明治中期における丹後の海と朝鮮半島」 牧野雅司(舞鶴工業高等専門学校・当会会員)
「軍港都市舞鶴の誕生」 上杉和央(京都府立大学文学部)
「抑留の歴史がつなぐ過去と未来」 長嶺睦(舞鶴引揚記念館)
講演後、京都府立大文学部の藤本仁文先生をコーディネーターに迎え海と舞鶴との関係についてパネルディスカッションが行われました。