舞鶴地方史研究会

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新着情報情報

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2024・10・28 舞鶴地方史研究会ニュースVol.221
2024・10・11 まいちけん10月例会
2024・10・10 第一回地域史講話
2023・09・25 昭和28年9月『13号台風』回想録
2023・09・03 『回答書に対する舞鶴地方史研究会の見解』
2023・05・01 舞鶴の歴史アーカイブ『まるまる舞鶴』

まいちけん(舞鶴地方史研究会)10月例会
第60回両丹地方史研究者発表大会

まいちけん10月例会
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第一回地域史講話

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舞鶴市多門院地区昭和28年13号台風被災70年記念冊子
昭和28年9月『13号台風』回想録
~よみがえる13号台風の恐怖~

昭和28年9月『13号台風』回想録
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舞鶴市の回答書に対する舞鶴地方史研究会の見解及び
まいちけん要望書・舞鶴市回答書

◆田辺城遺構の保存と活用に関する要望書

◆舞鶴市長よりの回答書

◆舞鶴市文化振興課よりの回答書

舞鶴市の回答書に対する舞鶴地方史研究会の見解
(第33次田辺城跡発掘調査遺構について)

 去る 7 月 24 日、まいちけん(舞鶴地方史研究会 以下本会)は舞鶴市長に「田辺城遺 構の保存と活用に関する要望書」を提出した。その後 8 月 9 日付けでこれに対する市の回 答書を受け取った。
 本会の「要望書」においては、この遺構が細川期のものであるだけでなく、慶長5年(16 00)の関ケ原の合戦にも大きな影響を与えたといわれる「田辺籠城戦」の現場でありその唯 一の物的証拠であることを指摘し、舞鶴市としてこの遺構を保存し史跡スポットとして活 用できるよう開発業者と協議をすすめることを要望した。
 これに対する市の回答書は、舞鶴市としてもこの遺構が本市の歴史を語る上で貴重なも のという認識を持っているとした上で、石垣の石材の一部を取り出して保存するよう開発 事業者と協議をすすめるとともに、ここに遺構が存在したことを説明する看板等を現地に 設置することを検討するという内容であった。
市の担当者の説明によると、発掘現場は石垣の石材を取り除いた上で埋め戻し、開発事 業者の当初の計画通り住宅分譲地として販売されるとのことである。また取り出した石材 は、とりあえず他所で一時保管をした上で、将来しかるべき場所に再建する計画とのこと である。
 いうまでもなく「田辺籠城戦」は、舞鶴市、特に西舞鶴地区の市民にとっては、まさにア イデンティティというべき歴史的大事件である。小中学校の歴史学習では子どもたちが学 び、市民による「田辺城まつり」も毎年盛大に行われている。田辺城に来訪する観光客も、 当地が「田辺籠城戦」の舞台であることを踏まえて足を運んでいる。
 そういった価値をふまえると、今回遺構の現地保存ができなかったことは極めて残念で ある。大手(城の正面)の石垣や虎口(入口)が現地に残れば、天守台と大手口を現地で目前 にすることができ、見る者は細川期の田辺城の空間と「田辺籠城戦」の物語をもっと体感的 に理解できたであろう。
 「田辺籠城戦」以後 423 年の星霜をへて、再び人々の前に姿を現した細川期の田辺城大 手であった。私たちは 100 年 200 年後の子孫に対してその責任を果たせたのだろうかと いう思いは尽きない。発掘に直接関わった市の担当者も、その点については私たち以上に 強い思いを持っているはずである。それだけに全市をあげてなんとかして現地保存が実現 できなかったのだろうかという悔いは残る。
 しかしながら、当初から民間事業者の開発のための発掘調査であったこともあり、また 時間的にも経済的に厳しい制約があるなかで、事業者の協力のもとで実施された今回の処 置が、遺構保存のための現実的方法であったことも想像に難くない。
 今後はすこしでも多くの市民にこの遺構が舞鶴のアイデンティティに関わる重要な文化 財であることをご理解いただき、舞鶴の宝物として見守り、語っていただきたい。また舞 鶴市におかれても、できるだけ早く舞鶴の宝物にふさわしい場所に、虎口をともなった完 全な形で石垣を再建されることを希望する。
                         2023 年 9 月
                まいちけん(舞鶴地方史研究会)
                         会長 廣瀬邦彦

京都府立大学ACTR
舞鶴の歴史アーカイブ
 『まるまる舞鶴』公開スタート

『まるまる舞鶴』へのリンク

まるまる舞鶴
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舞鶴地方史研究会ニュースVol.221(2024)

【11月の予定】

《まいちけん 10月例会》

両丹地方史研究者発表大会
11月10日【日】10時開会(受付9時半) 16時30分ころ閉会
会場与謝野町知遊館研修室1・2・3(与謝野町字岩滝2271)
発表①河森一浩氏(宮津市教育委員会)
   「丹後国府論と安国寺遺跡の調査」
  ②塩見行雄氏(福知山史談会副会長)
   「福知山地方のお札下りについて」
 (昼食)
  ③廣瀬邦彦(舞鶴地方史研究会)
   「京都発東舞鶴行き鉄道建設物語」
  ④加藤晴彦氏(与謝野町教育委員会)
   「地籍図にみる戦国時代の足跡」
会員でなくてもどなたでも参加できます。予約不要、参加費無料です
10月中頃にチラシ配布の予定。詳しくはこちらをご覧下さい。

《田辺藩裁判資料研究会》

  日 時:11月23日【土】 13:30~15:30
  会 場: 西総合会館

《まいちけん 11月例会》

  講演「丹後における毘沙門天信仰の広がり
        -興禅寺毘沙門天立像に注目して-」
  講 師:矢内悠葵氏(会員・舞鶴市文化振興課)
  日 時:11月30日【土】 10:00~12:00 注意!
  会 場:中央公民館401室 注意!

《舞鶴中世史研究会》 11月はお休みです。

《田辺城城郭研究会》 11月はお休みです。

会費未納の方は早急にご納入下さい。
『舞鶴地方史研究』第56号原稿募集します。
原稿締め切り25年1月末。

京都府立大学文化遺産叢書 第14集
『舞鶴・京丹後地域の文化遺産』

 この度、京都府立大学文化遺産叢書第14集「舞鶴・京丹後地域の文化遺産」が刊行されました。本書は、我々舞鶴地方史研究会が参加しています京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)である「「丹後の海」の歴史・文化に関する総合的研究」(2016・2017年度)、に加え「京丹後市域の考古資料を中心とした文化遺産の整理と活用」(2016年度)、「京丹後市域の文化遺産の活用を通した地域・学校連携の構築」(2017年度)を京都府立大学文学部歴史学科においてまとめられたものです。
 「多門院区有文書」とそれに伴う論文、「まいづる田辺および近隣府県西国街道道しるべ」の研究成果、伊佐津村「御用日記附覚帳」の翻刻などが掲載されています。

 京都府立大学文化遺産叢書第14集「舞鶴・京丹後地域の文化遺産」は舞鶴市郷土資料館・東西図書館及び各公民館でご覧いただけます。

京都府立大学文化遺産叢書第14集